「燃料費等調整額」とは、弊社の電源調達における燃料(原油・LNG〔液化天然ガス〕・石炭)価格や卸契約による電源調達価格、一般社団法人日本卸電力取引所(以下「JEPX」といいます。)のスポット約定価格等の外部要因による変動を、毎月の電気料金に割増または割引し反映するための調整額です。
燃料価格やJEPX のスポット約定価格が安価になる場合は、市場価格調整としてマイナスすることにより電気料金が安くなる一方、燃料価格やJEPX のスポット約定価格が高騰した場合、市場価格調整としてプラスすることにより電気料金が高くなるおそれがあります。
燃料費等調整額は毎月変動し、上限値はありません。
弊社の燃料費等調整単価は下記の図のように、①燃料調整単価と②電源調整単価から構成されます。
【電気料金の計算式】
燃料費等調整は以下の方法で算定します。
燃料費等調整 = ①燃料費調整単価 + ②電源調整単価=(a)固定単価±(b)変動価格
①燃料費調整単価
燃料費調整単価は、(a)燃料価格Xと(b)平均燃料価格に差が生じた場合、その差額に基づき、次のとおり算出いたします。
【参考】東京電力管内 低圧
1キロリットル当たりの(b)平均燃料価格が (a) 燃料価格Xを下回る場合
燃料費調整単価=((a)燃料価格X―(b)平均燃料価格)×(c)基準単価/1,000
1 キロリットル当たりの(b)平均燃料が(a)燃料価格Xを上回る場合
燃料費調整単価=((b)平均燃料価格-(a)燃料価格X)×(c)基準単価/1,000
(a)燃料価格X
各供給エリアにより、以下の通りとします。
・高圧、低圧
東北 : 31,400円
東京 : 44,200円
中部 : 45,900円
北陸 : 21,900円
関西 : 27,100円
中国 : 26,000円
四国 : 26,000円
九州 : 27,400円
(b)平均燃料価格
原油・LNG〔液化天然ガス〕・石炭、それぞれの3ヶ月の貿易統計価格(実績)をもとに計算いたします。
(c)基準単価
平均燃料価格が 1,000 円変動した場合の値といたします。
詳細は電気需給(供給)約款をご確認ください。
電気供給約款
②電源調整単価の算定について
電源調整単価は以下の方法で算定いたします。
①電源調整単価=(a)固定単価±(b)変動価格
(a)固定価格
低圧:7.07円/kWh
※固定価格に容量拠出金相当額を含めます。
容量拠出金についてはこちらのサイトにて詳しく説明しております。
※上記価格は税込み表記です。約款や新旧比較表については、税抜き価格で記載されております。
(b)変動価格
以下の計算式により算出します。
変動価格 = (c)市場調整価格 × (d)基準単価
(c)市場調整価格
各時間帯区分ごとに以下の計算式により算出します。平均市場価格はJEPXが公表する各エリアプライスを使用し、時間帯区分係数は以下の通りとします。また損失率は、各供給エリアの一般送配電事業者の定める値を使用します。
各時間帯の平均市場価格が13円以上の場合
市場調整価格 =(各時間帯区分の平均市場価格-13円)×時間帯区分係数 /(1-損失率)
各時間帯の平均価格が7円以下の場合
市場調整価格 =(各時間帯区分の平均市場価格-7円)×時間帯区分係数 /(1-損失率)
・各時間帯区分
昼間 : 9:00~15:00
ピーク : 15:00~21:00
その他 : 21:00~9:00
・東北、東京エリアの時間帯区分係数
昼間 : 0.15
ピーク : 0.70
その他 : 0.15
・中部、北陸、関西、中国、四国、九州エリアの時間帯区分係数
昼間 : 0.40
ピーク : 0.40
その他 : 0.20
(d)基準価格
JEPXが公表するスポット約定価格や当社の市場調達比率等に応じて毎月変動します。
上限値を1円00銭として月毎に定め、使用月の前月までに下記に掲載いたします。
Q.燃料費等調整額とは何ですか?
例 市場調達比率20%の場合 : 基準価格は20銭
その他詳細につきましては、電気需給(供給)約款をご確認ください。